平成19年5月11日
まるほです。最近更新していないですね。もう、言い訳はしません。ごめんなさい。
さて、先日くらいから私の長年使っていたオーディオ・コンポのアンプが変な調子になってきました。音楽を聴いていると、左のスピーカー部からでる音がひずむんです。
ボリュームを大きくしたり、小さくしたりしても同じような調子で、もう寿命かなと思いました。そうはいっても、長い事使い慣れていたアンプでしたので修理に出そうと思い、日本橋の某オーディオ専門店で修理を依頼しようとしました。
そこでの会話。
ほ「修理をお願いしたいんだけど。」
店員、ジーッとアンプを見て、
店員「製造された時期から言っても値段的に言っても、もう寿命かもしれませんね。お客様、当店には最新のプリメイン・アンプがありますが、いかがでしょうか?」
私の一番嫌いな言い方で、新品を勧めてきやがったんです。
技術屋の姿勢で基本になる事のひとつとして、
「これこれの事項について、できるかい?」と聞かれた場合、言ってはならない禁句があります。
それは、はっきりと「できません」という言葉です。
なぜかって?できないと言い切ってしまえば、そこで技術の進歩は止まってしまいます。
技術は長い時間をかけて人類が集積してきた経験の集積ですが、それらの経験を発展、応用して人類は空を飛び、宇宙空間へ行くことができるようになったのです。空を飛べるようにしようと考えた技術屋が、「無理だ」と言ってしまえば、空へ飛ぶことができるでしょうか。
技術屋が無理を言われて「できない」と言うときには、こう言うべきです。
「これこれの件については難しいかもしれない。」
これらの違いがわかりますか?
お金と時間をかければ何とかなりますが、お客様のご要望はそれらをクリアする条件を満たしていますか?
それだけのコストと時間を掛けるだけのメリットがそこにありますか?という事を暗に含んだものの言い方です。
さて、このような腹の立つことを言われたので修理に出すことをやめました。自分で修理することにしました。そのほうが安上がりであることはわかってはいるのですが、オーディオアンプは安物の部品や修理材料を使うと音楽の音質が低下する恐れがあるということや、フラックスやはんだといった消耗品類が変に高価になるのであまりやりたくなかったのです。しかし、修繕すると決めたのですから、準備に取り掛かります。
まず、システムの情報収集です。私の使っているアンプはオンキョー社製A−812EXという製品です。私が中学生のとき最初に買ったのがこのアンプでした。初めに回路構成をはじめとする技術データがネット上で頒布されていないかどうかを検索しました。
古い機種ですので概略的なものはあったのですが、回路構成などの詳細な技術文書は無かったです。オンキョーのHPも行って検索を掛けてみましたが、何も無かったです。
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